6月9日は「超人ロックの日」ィィィィイイ!!!

「ぼくを殺す前に教えてくれ
ぼくは一体、何のために生まれてきたんだ?」
「『生きる』ためだ。人間として生きるために・・・。」 (「赤いサーペント」より。)

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さて、この6月9日は「超人ロックの日」ということで、ロックコミュが盛り上がっておりますw
お題は「超人ロックとの出会い」ということで。

振り返ると、僕がロックの名前や顔を覚えたのは相当に昔、たぶん小学生の頃なのですが、自分で能動的に読み始めたのは中学生の頃でした。

当時アニオタだった(明かされる衝撃の?過去)僕は、よりにもよって「月刊OUT」を購入し、そこに連載されていた「超人ロック 聖者の涙」によってロックの世界へ急速にはまっていくことになるのです・・・・確か、最初に読んだのはPAERT-IIの一回目だったと思います。

当時の規準で見ても明らかに古くさい絵。
しかし、力強い線で描かれたキャラクターの躍動感、豊かな表情、そしてテンポのよいストーリーに引っ張り込まれるまでに時間はかからず、当時刊行されていたスコラ版コミックスを集め始めます。

そーなればもうこっちのものですよw
「冬の惑星」「ロード・レオン」「星と少年」「虚空の戦場」、まあいつ読んでもどっぷりはまってしまうエピソード群ですが、中学生や高校生という時期にあの辺りのロックを読めたことは本当に幸運でした。

本当に重いストーリーで、テーマも作中の歴史も、時には絶望的とさえ言えるものがあります。

しかしそんな中で。

「たとえ一発でも止めることが出来れば何億という人が助かるんだ。ぼくは、行くよ」(「マインド・バスター」より)

「超人ロック」は、

「例え結果は変わらなくても、何かをしようと努力することと何もしないことの間には大きな違いがある!」
(「冬の惑星」より)

どんな時にも、目標に向かって努力する。

「ガンマ線による脊髄の損傷を治療する方法は、現在まだ・・・無い。リアンナは」
「確実に」
「死ぬんだ」(「コズミックゲーム」より)

誰よりも強い力をもち死さえも克服した「超人」である故に、誰よりも深い苦しみを負いながら。

「何億という人をこの手で殺したんだ」(「ファイナル・クエスト」より)

歴史の流れに翻弄されながらも、誰よりも人間らしく、足掻いて、時には取り返しの付かない間違いも犯す。

「だからといって、悲しみに慣れる訳じゃない。何千年生きようとも人間は人間・・・なんだ。それ以上のものには、けっしてなれない。」
「ぼくたちのことも、いつかは忘れてしまう?」
「いいや。」
「忘れたりするものか。」(「流浪」より)

「超人」と呼ばれ実際にとてつもない(マジでとんでもない、漫画キャラの歴史でも屈指の強キャラw)力をもちながらも、自分をあくまで「人間」として、誰よりも人間であろうとする、人間らしくあろうとする、そんな「超人」が主人公の漫画です。ハマるなって方がムリというものです。

出会いの頃からはとうに10年以上経ちました。 今では、世に発表されたエピソードは全て所有するほどのファンになってます(^^;

どっちかというと昔の暗くて重い話の方が好きなのですが、近年(ここ10年くらいの)ライトタッチのストーリーやスペクタクルな話(笑)も大好きです。

「超人ロック」は、ゲーム「白き魔女」と並んで、僕の人格形成にもっとも大きな影響を与えたサブカルチャーコンテンツです。

これからも、聖悠紀先生の末永い執筆活動と、より多くの人がこの素晴らしい作品に触れていろいろな事を考えてくれるように、こころから願い楽しみにしております。

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イラストは「赤いサーペント」のクーガー(左)リオラ(右)、そしてロックです。本が実家にあるためうろ覚えなのが辛いところ(^^;

冒頭に引用したのもまた、「赤いサーペント」のラストの場面の台詞です。
これまでの全エピソードを読んだと自負する僕ですが、膨大なエピソード群の中でも一番好きなのが、この「赤いサーペント」なのです。
ラストシーンのしずかな感動は、生涯忘れることはないでしょう。

本当にお勧めなのですが、長い連作の途中のストーリーということで非常にお勧めしづらい、悲運の作品です(汗
とにかく、機会が有ればぜひご一読を!!!!!

(先述の通り単行本はみんな実家に置いてあるため、恥ずかしながら引用の台詞は細部が間違っていたり、引用もとを間違えていたりする可能性が有ります(^^; 発見したら笑ってやって下さいw)

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